末席幹事

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郷田真隆六段(当時)「長考をめぐる考察」

将棋世界1996年8月号、大崎善生編集長(当時)の「編集後記」より。 ある日、郷田六段が編集部に現れて「実戦で長考したその内容を将棋世界に書かせてもらえませんか」。もちろん大歓迎です。構想を固めて、秋から連載がスタートします。たった一手のな...
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握り煙詰めと、その後のラーメン店での会話

近代将棋1996年10月号、池崎和記さんの「福島村日記」より。 関西将棋会館に竜王戦決勝トーナメントの浦野-井上を見にいく。大勝負である。この日は4組敗者戦の郷田-田中魁秀もあった。 深夜、感想戦が終わってから浦野七段が「今度、近鉄将棋まつ...
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屋敷伸之七段(当時)「世の中に絶対はない。よくわかっているつもりなのですが、絶対に◯◯だとか言うと必ず逆のことが起こって頭を抱えることがよくあります」

将棋世界1996年8月号、屋敷伸之七段(当時)の「プロの視点」より。 世の中に絶対はない。よくわかっているつもりなのですが、絶対に◯◯だとか言うと必ず逆のことが起こって頭を抱えることがよくあります。 先日、友人宅に何人か集まって競艇のレース...
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五十嵐豊一九段「18歳で棋聖になったときには、ご両親を就位式に呼ばなかった屋敷君が、今回の表彰式には自分からご両親を招待したという。めったにないことだからというが、それだけ大人になったのでしょう」

NHK将棋講座1996年8月号、鈴木宏彦さんの「将棋マンスリー 東京」より。 6月20日、前期全日本プロトーナメントで優勝した屋敷伸之七段の表彰式が行われた。このところ表彰式といえば羽生七冠王がらみのものばかりだったので、妙に新鮮で親しみの...
随筆

田村康介四段(当時)「本来僕は寒さには強いと自負している。冬でも家では冷房を入れて寝ているし、富山のスキー場に、Tシャツ1枚とサンダルで行っておどろかれた事もある」

将棋世界1996年12月号、田村康介四段(当時)の「待ったが許されるならば……」より。某月某日(王将戦一次予選決勝) 相手は早見え早指しで有名な前田七段。何しろ元NHK杯選手権者である。当然ながら午前中から物凄いペースで進み、10時半頃には...