自戦記

行方尚史四段(当時)「思わず唾を飲み込みそうになったのは、すぐそばにあの郷田さんの名があったからなのだ」

近代将棋1995年1月号、行方尚史四段(当時)の自戦記「四段昇段後、初の大一番」より。 待ち望んでいた竜王戦のトーナメント表が僕の手元にやって来たのは、昨年の11月のことだった。なにげなく僕は、自分の名前を見つけ、そして全体を見回したんだけ...
観戦記

「国内、最強の一戦」と言われた決勝戦

将棋世界1994年12月号、木屋太二さんの第25回新人王戦決勝三番勝負第1局〔郷田真隆五段-丸山忠久五段〕観戦記「花も実もある三番勝負」より。 新人王戦はプリンス郷田と24連勝男丸山の対決。 丸山34勝5敗。郷田29勝9敗。 今期の二人の成...
インタビュー・対談

鈴木大介四段(当時)「研修会の仲間には行方君とか三浦君がいて、彼らは奨励会へ行くというので自然にそういう方向へ」

近代将棋1994年12月号、「棋士インタビュー 鈴木大介四段 地獄から天国へ」より。死まで考えた四段になってなにか変わりましたか?「驚いたのはその日のうちに大きな花束が2つも届いたことです。それから昔、稽古に行ったようなところからもお祝いを...
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佐藤康光竜王(当時)「あんまり見ないでくださいよ」

将棋世界1994年12月号、グラビア第7期竜王戦七番勝負〔佐藤康光竜王-羽生善治五冠〕第1局「パリを行く」より。撮影は弦巻勝さん。 10月15日、約12時間のフライトを終えてシャルル・ド・ゴール空港に降り立った佐藤竜王、挑戦者の羽生名人らの...
随筆

「棋士の笑顔を次々に想い浮かべると、自分の頬もゆるんでくる」

将棋世界1994年12月号、中平邦彦さんの巻頭随筆「笑顔を想う」より。 五木寛之さんの「生きるヒント」がロングセラーになっている。 この混乱した不確かな時代に、私たち弱い人間がどう生き抜けばいいのかを、優しい語り口で書いている。それが多くの...