将棋雑文

棋士の初段通過年齢から読み取る全体的傾向

近代将棋1984年12月号、「関東奨励会」より。 先般、大変興味深いデータを目にした。 名人 13.5歳(4人) タイトル者 16歳(13人)名人を含む A級 17歳(30人)名人を含む C級 20.5歳(28人)現在30歳以上の人 準棋士...
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棋士と血液型(1984年版と2019年版)

近代将棋1984年7月号、小林勝さんの「棋界パトロール 血液型と将棋」より。「あなたの血液型なに?」なんて挨拶が日常化してきたのは、10年程前からのことであろうか。 最近では百科事典に”血液型と気質”という項目すら出現するようになった。「あ...
自戦記

「性格は将棋同様温厚かつ真面目で皆に好かれている。しかし、その童顔からは想像もつかないようなオジンクサイ話し方が数少ない欠点の一つか」

近代将棋1984年5月号、脇謙二六段(当時)の第7回若獅子戦自戦記(対井上慶太四段)「プロの厳しさを教えた一局」より。発端 その日会館に勉強に来ていた私は、記者室で観戦記者の田辺忠幸さんに会ったので「今日は何ですか」と尋ねると「若獅子戦の有...
奨励会

村山聖新四段(当時)「僕の師匠の森信雄先生は世界一の師匠だと思っています」

将棋マガジン1987年2月号、村山聖新四段の自戦記「昇段の一局 夢にまで見た四段」より。昭和61年11月5日▲二段 野間俊克△三段 村山聖▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛△6二銀▲1六歩△...
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「今度、部屋を借りたんだけど、来ない?」

将棋マガジン1987年7月号、塚田泰明七段(当時)の「史上最短の四間飛車撃破」より。 4月の、ちょっと寒い日の夜、ある女性と会う。 待ち合わせは、とある高層ビルのエレベータの前。 僕が定刻に行ってみると、彼女は受話器に向かって話をしていた。...