棋士のエピソード

井上慶太八段(当時)「へ?そちらどなたはんでっか」

将棋世界2000年10月号、神吉宏充六段(当時)の「今月の眼 関西」より。 現在NHK将棋講座の講師として活躍中の井上慶太八段。アシスタントでタレントの、せがわきりさんとのコンビネーションも良く、井上ワールドは絶好調。中でも番組の冒頭で見せ...
観戦記

羽生善治五冠(当時)が足袋を持って来るのを忘れてしまった王座戦

将棋世界2000年12月号、青野照市九段の第48期王座戦〔羽生善治王座-藤井猛竜王〕五番勝負第3局観戦記「七冠を阻む者」より。 ガラス張りの対局室の眼下を、中国第三の河、珠江が流れている。流れの先は、下流に向かって大きく二つに分かれていて、...
タイトル戦の食事

第64期王座戦第3局対局場「葉山館」

羽生善治王座に糸谷哲郎八段が挑戦する王座戦、第3局は山形県上山市の「葉山館」で行われる。→中継葉山館は、蔵王連峰を一望する高台に静かに佇む、懐かしい居心地のよさとモダンな感性が融合された宿で、四季亭、華葉亭、翠葉亭の3つのエリアからなる。こ...
棋士のエピソード

出来たらプロ級、正解を見て良い手だと分かれば有段者の「次の三手」

将棋世界2000年11月号、鈴木大介六段(当時)の「鈴木大介の振り飛車日記」より。 対真田六段との全日プロ。 最近中飛車や石田流をやらないのですんなり四間飛車対居飛穴に進む。(中略) 以下優勢のまま迎えた3図。ここで自慢の3手の決め手がある...
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加藤一二三九段「私は自分が一分将棋の神様と言われる事は全く不本意で、一分将棋の達人とか、名手とか呼んでほしいと話をした」

将棋世界2000年10月号、加藤一二三九段の「わが激闘の譜」より。 私は6月24日に日本シリーズの対局で岡山に行った。着いてすぐに私は山陽新聞の記者に将棋の話をいろいろとした。記者は私の紫綬褒章受章、おめでとうございますと言って下さり、新聞...