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最も疲れる負け方

将棋世界1990年8月号、中村修七段(当時)の「プロのテクニック」より。 将棋で一番疲れるのはどの様な負け方でしょうか? 優勢を逆転された場合。違う。 トン死、あるいは詰まし損なった場合。これも違う。 正解は、序盤で作戦負けになり、そのまま...
棋士のエピソード

屋敷伸之棋聖(当時)「ははは」

将棋世界1990年10月号、青島たつひこさん(鈴木宏彦さん)の「駒ゴマスクランブル」より。 屋敷新棋聖が誕生した。驚いた。五番勝負の2連敗3連勝は過去にも比較的よくあることなのだが、それにしてもまさかと思っていた。 羽生竜王の誕生は大ニュー...
棋士のエピソード

中村修七段(当時)の苦行

将棋世界1990年11月号、中村修七段(当時)の「プロのテクニック」より。 今考えても先の大阪遠征はつらいものでした。 対局前日、会館のある福島駅に降り立って見ると外は大雨。駅から目の前にある関西会館の途中は地盤が悪いのか、30cmぐらい水...
観戦記

高橋道雄八段(当時)の思い

1989年に行われた棋聖戦挑戦者決定戦、屋敷伸之四段(当時)に敗れた高橋道雄八段(当時)は、投了後10分あまり一言も発することなく、感想戦をせずに帰った。→高橋道雄八段(当時)「まずい将棋を指して、申し訳ありません」今日は、その時の将棋がど...
観戦記

「好漢・木村、華と散る」

NHK将棋講座2006年2月号、小田尚英さんの第18期竜王戦(渡辺明竜王-木村一基七段)七番勝負第4局観戦記「好漢・木村、華と散る」より。小田さんは読売新聞記者で竜王戦担当。 終局直後に問われて竜王は「できすぎです」と答えた。対局の緊張が抜...