読む

怪物とプリンス

羽生善治二冠も”怪物”と呼ばれている時代があった。将棋マガジン1990年1月号、巻頭グラビア「第2期竜王戦第3局 立ち上がれ、羽生よ!」より。(顎に扇子を押し付けて考える羽生挑戦者の写真)どうも今シーズン、らしさが見られない。さすがの怪物も...
読む

ザ・王将戦(山田道美八段の「大山は田舎将棋」)

近代将棋2001年2月号、元毎日新聞記者の故・井口昭夫さんが王将戦の歴史を綴った「ザ・王将戦」より。 大山からタイトルは奪えなかったが第15期、山田道美八段の挑戦は話題になった。二上王将を翌年に指し込んで借りを返してからの大山はさらに一段と...
棋士のエピソード

糸谷哲郎五段のデビュー戦

近代将棋2006年8月号、池崎和記さんの「関西つれづれ日記」より。六段まであと1勝と迫っている糸谷哲郎五段のデビュー戦。 王座戦の井上-深浦戦と棋聖戦の橋本-糸谷戦を取材(週刊将棋の仕事)。前者は本戦の1回戦、後者は一次予選の1回戦だ。 棋...
読む

大女優が見た升田幸三

升田幸三実力制第四代名人は洋画家の梅原龍三郎と親交が深かった。梅原龍三郎自身、将棋や棋士が好きで、名著「将棋は歩から」の装丁を行っている。女優・随筆家の故・高峰秀子さんの「わたしの渡世日記」より。 私たち夫婦は、自分たちが畏敬するすべての超...
読む

芹沢博文九段、逝く(後編)

将棋ペンクラブ会報2007年春号の対談で、二上達也九段は次のように語っている。二上 その頃は、私も稼ぎ頭の頃ですから。当時は賞金制ではないので、Aクラスにいて、九段戦、王将戦、王位戦、全部のリーグ戦に入っていて、懐がいいからついつい人に奢る...