さて、パーティが始まったとき、私は、二上名誉会長、最終選考委員の川北さん、西上さんがいるテーブルにいた。
(写真向かって左が西上心太さん、右が川北亮司さん)
川北さんは児童文学作家の大御所なのだが、外見はハードボイルド作家っぽい。「昔はよくジュリーに間違えられたんだ」とご本人が話されていた。文芸評論家の西上さんは、なんと、ほぼ一回り年下の女性と近々ご結婚されることになっている。
西上「ブログの次の一手の問題、あれって▲4五角△4一角▲3二歩が正解だよね」
私「はい、あれは実戦の変化形なんですが、実戦もイヤになるくらい相当厳しい形になったんですね。あれは当時の中原棋聖と二上八段戦で、」
と言いかけて、そのとき相当厳しい形になってしまった、当の二上名誉会長が目の前にいることに気がついて、私は一瞬あせった。幸い、二上名誉会長は挨拶に来られていた別の方とお話中で、私の不自然な会話は聞かれずにすんだようだ。二上名誉会長は、もともとそのような細かいことは気になさらない方なので、聞いたとしても笑っていただろうが。
指導対局コーナーでは、さっそく船戸陽子二段と松尾香織初段がスタンバイ。桂九雀さんが船戸二段に挑戦したり、多くの方が指導対局を受け、常に満席状態だった。
しばらくして、私に、ビジネスマン風の紳士が話しかけてきた。最新号の将棋ペンクラブ会報で「船戸陽子女流二段の決心」を書いたOさんだ。
つづく