竜王戦中継で感心した文章

竜王戦中継で面白いなと感じた文章があるので、抜粋して紹介したい。

「角換わりは棒銀と早繰り銀、腰掛け銀はジャンケンのような関係にある。
つまり、
棒銀は腰掛け銀に強く、早繰り銀に弱い。
早繰り銀は棒銀に強く、腰掛け銀に弱い。
腰掛け銀は早繰り銀に強く、棒銀に弱い。
という関係にある。
後手は手が遅れているのを逆利用して、先手の作戦を見てから自分の作戦を決めることができる。早繰り銀に強い腰掛け銀を目指す。」

これは、新聞観戦記や技術書に書いても十分にインパクトのある内容だと思う。

「よいっしょっと銀を4六へ。歩の上に銀が出るので歩越し銀という。
しかし、なぜ5六に銀を持っていく場合は腰掛け銀と名称が違うだろうか。」

このような視点もネット中継ならではといえるかもしれない。

これは、将棋ペンクラブ幹事としてではなく、あくまで個人的な意見だが、将棋ペンクラブ大賞も、いつの日になるかはわからないが、ネット中継部門も設けたほうが面白くなるかもしれないかな、と思ったりした。