読む 「その羽生と郷田が1回戦で当たってどちらかがいなくなってしまうのは残念だ」 近代将棋1992年4月号、「棋戦展望」より。棋聖戦 第59期棋聖戦五番勝負で、棋聖・南に谷川が挑戦している間に、第60期の予選が進行しており、谷川が3連勝で棋聖を奪取した余韻さめやらぬうちに本戦のメンバーが顔を揃えた。年2回行われる棋聖戦な... 2020.03.26 読む
読む 米長邦雄九段「冒頭に『米長邦雄九段、キの人である』とある。おそらくこれは何かの間違いだろうと思っておったのだが……」 将棋世界1992年4月号、写真家の中野英伴さんの「棋士とその風景 第4回 米長邦雄九段」より。 米長邦雄九段、キの人である。人は誰しもが皆それを言う。字源に拠るとキは、草木の芽が地表にわずかに現出した形を説く。米長少年のその時その芽は、姿正... 2020.03.25 読む
棋士のエピソード 井上慶太六段(当時)「やっぱ、谷川、本間でやらなアカンな」 近代将棋1992年2月号、池崎和記さんの「福島村日記」より。 阿部-谷川の棋聖戦挑戦者決定戦を見に行く。B1とB2の順位戦もあり、対局室はどこも満杯だった。 阿部-谷川戦は、阿部良しと見られていたが、中盤、阿部さんにポカが出て棋勢は一変し、... 2020.03.24 棋士のエピソード
奨励会 深浦康市三段(当時)「必勝を期してと言いたい所だが、作戦を考える気力もなかった。もうどうでもよくなった」 将棋世界1991年11月号、深浦康市四段(当時)の「四段昇段を果たして 幸運だった最終日」より。「行ってきます」 9月5日の朝、大きな声で家を出た。部屋の中央にある大きな写真。花村先生が笑っている。ちょっと頭を下げてみた。 家を出て駅までの... 2020.03.23 奨励会
随筆 穂坂繭初段(当時)「その羽生棋王とよく腕を磨き合っているよきライバルの先崎五段は、羽生棋王と同じぐらいの六子なのだが冴えた感覚で早指しに勝る!?早打ちである」 将棋世界1992年3月号、囲碁の穂坂繭初段(当時)のエッセイ「将棋との碁縁」より。 よく「将棋は短距離で、囲碁はマラソンだ」って、聞いたことがあるけど、案の定、私は足が遅いので囲碁をやっている。文章にしても、囲碁棋士で書く人はほとんどいない... 2020.03.22 随筆