将棋雑文

将棋雑文

最短手数の将棋

佐藤大五郎九段の話が出たので、最短手数の将棋を。1974年棋聖戦予選。佐藤大五郎八段(先)-中原誠名人戦佐藤大五郎八段、鬼殺しの出だし。▲6五桂と跳ねられてからの△6二銀は悪手だが、このタイミングでの△6二銀は鬼殺しに対して最も有効な手。△...
将棋雑文

豪傑列伝(2)

佐藤大五郎九段は「薪割り大五郎」と呼ばれ、その棋風および言行は豪快そのものだった。今回は、3つの情報ソースから。(1)将棋世界2002年11月号、故・真部一男九段「将棋論考」より。「佐藤大五郎九段も思い出深い先輩である。佐藤がA級に昇進し、...
将棋雑文

豪傑列伝(1)

今となっては考えられないような豪傑棋士が、夜の新宿・池袋で活躍していた時代があった。松浦卓造八段(1915年-1977年)は広島県三原市の出身。天守閣美濃の考案者として知られている。引退後の力士のような体格だった。力自慢で、六寸の碁盤の脚を...
将棋雑文

無人島に一年間住むとしたら

2009年版の将棋年鑑が発売になるが、今日は1993年版の将棋年鑑より。(私はなぜか1993年版だけ持っている)この年の棋士名鑑の質問は①身長・体重・血液型②愛読書③座右銘④趣味⑤子供の頃よくした遊び⑥一番興味のあるスポーツ⑦無人島に一年間...
将棋雑文

大山流超激辛の一手

比較的最近の、将棋世界2007年8月号での驚いた記事。故・真部一男九段の「将棋論考」より。先手が大山康晴名人、後手が二上達也八段。(1960年代の対局と思われる)剣豪小説を多く書いていた作家の五味康祐氏の、別の将棋の観戦記が引用されている。...