棋士のエピソード

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羽生五冠誕生2日前のハプニング

近代将棋1993年10月号、高林譲司さんの「第34期王位戦 羽生、史上最年少の五冠に」より。 第1局岐阜、第2局北海道、第3局神戸。王位戦は例年通りに全国を転戦し、今年も第4局は福岡へやって来た。毎年汗だくの移動だが、今年は雨も多く涼しい日...
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爆笑の対局室

将棋世界1990年12月号、奥山紅樹さんの第21回新人王戦第1局〔森下卓六段-大野八一雄五段〕観戦記「森下、上四方固めの完勝」より。 対局室・盤側―。 それはリングサイドであり、ネット裏でもある。すもうの向こう正面である。 選手の息づかい、...
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森内俊之名人への手紙

昨日の記事の続編。近代将棋2007年9月号、「特集・森内俊之十八世名人」より。 東京あきる野市に奨励会入会前の森内少年が通っていた将棋道場がある。工藤将棋道場の席主である指導棋士・工藤浩平七段は、いわば森内名人の最初の師匠にあたる。工藤先生...
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花村一門物語

吉田、池田、野本、関口、武者野、森下、深浦、窪田と続く、故・花村元司九段一門。近代将棋1994年7月号、武者野勝巳六段(当時)の「マリオ六段の棋界奔走記」より。 少し自己紹介を交えた思い出話をさせてください。昨今はアマ四段の実力がないと小学...
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とても素直な三浦弘行三段(当時)

近代将棋1993年5月号、「昇級者のプロフィール」より。C級2組へ(新四段)三浦弘行 群馬から東京の連盟へ通うハンデを跳ね返したのは、毎日続けた詰将棋だった。百手を超すような長いものをやらないと落ち着かない。この鍛錬で培ったヨミの力がギリギ...