観戦記

観戦記

郷田真隆四段(当時)「物ごころついた時には、すでに将棋を指していました」

将棋マガジン1992年9月号、高林譲司さんの第33期王位戦七番勝負第1局〔谷川浩司王位-郷田真隆四段〕観戦記「谷川と郷田、夏の主役」より。  近鉄特急に乗り、鳥羽を過ぎるとにわかに緑が深くなる。  やがて左車窓に穏やかな水面が見え隠れし始め...
観戦記

清水市代女流王将(当時)「丸山五段は、大変感じの良い青年で人当たりも柔らかい。ところが、大の記者泣かせであり、何を質問しても、一つとして、まともな固有名詞が返って来た、という記憶がないのである」

将棋マガジン1992年9月号、えだまめ(清水市代女流王将・当時)の第4回IBM杯順位戦昇級者激突戦決勝〔羽生善治棋王-丸山忠久五段〕観戦記「来年もまたこの舞台へ」より。  土曜の昼下がり―。  老若男女が浮足立つサンシャイン通りを、会場であ...
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中井広恵女流二冠(当時)「直子ちゃんはタイトルを恋人と呼んでいますが、恋人は本物の男性にしてください。女流王位は渡しませんから」

将棋マガジン1992年8月号、高林譲司さんの第3期女流王位戦第3局〔中井広恵女流王位-林葉直子女流五段〕観戦記「中井さん、おめでとう」より。  紅白両リーグ。多少の波乱はあったが、挑戦者決定戦にはやはり林葉直子五段と清水市代女流王将が出て来...
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石田和雄八段(当時)「こっちへこい。こっちへこい」

将棋マガジン1992年6月号、朝日新聞の谷口牧夫さんの第10回全日本プロトーナメント決勝五番勝負〔羽生善治棋王-森下卓六段〕第1局~第3局観戦記「若い竜虎、しのぎを削る」より。  第1局(3月19日=東京・羽澤ガーデン)。この棋戦では恒例の...
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羽生善治棋王(当時)「ガリガリいく」

将棋世界1992年6月号、朝日新聞の谷口牧夫さんの第10回全日本プロトーナメント決勝五番勝負〔羽生善治棋王-森下卓六段〕観戦記「羽生快勝、最終決戦へ」より。  羽生善治棋王VS森下卓六段。いまやトップ棋士と目される二人の棋士が激突した五番勝...