観戦記

観戦記

内藤國雄九段『そうや、ワシがあのチョメチョメの芹沢や』

将棋世界1984年8月号、S記者の第44期棋聖戦第1局〔谷川浩司名人-米長邦雄棋聖〕第1局観戦記「米長、豪刀を振るう」より。対局場はグランドホテル浜松。  谷川が▲3五歩と突っかけたのが午後5時頃。ちょうどこの頃、内藤九段の2回目の大盤解説...
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森雞二九段「羽生君の側にいると念波にやられるから」

将棋世界1995年11月号、野口健二さんの第43期王座戦〔羽生善治王座-森雞二九段〕第3局観戦記「幻惑された魔術師」より。  今期の五番勝負でタイトル戦登場25回の羽生善治王座に対し、9人目の刺客として森雞二九段が名乗りを上げた。  森は羽...
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「それがおかしいんだなあ。羽生さんはさっきから盤の右の方ばっかり見ているんですよねえ」

将棋世界1995年11月号、N記者の第36期王位戦〔羽生善治王位-郷田真隆五段〕第6局観戦記「仰天の勝着」より。 1図以下の指し手 △8四飛▲5六飛△2三銀▲7五歩△7四歩▲同歩△同飛▲8六飛△8二歩▲5六角△2四飛▲9五歩(2図)  パソ...
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「2手目△3二金は志が低い」と語っていた森下卓八段(当時)に2手目△3二金 を指した羽生善治名人

将棋世界1995年7月号、野口健二さんの第53期名人戦〔森下卓八段-羽生善治名人〕第4局観戦記「頂上へのアプローチ」より。  対局場の銀波荘に着いたのは、1日目の昼食休憩の時だった。早速控え室へ行くと、主催紙・毎日新聞の山村記者がなにやら意...
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絶体絶命の局面で繰り出された羽生マジック

近代将棋2005年3月号、中野隆義さんの第54期王将戦〔森内俊之王将-羽生善治二冠〕第1局観戦記「驚愕の受け」より。 非凡な着想 森内有利  相振り飛車戦では、矢倉が最良の囲いといわれている。羽生は、序盤で△7三銀と矢倉の骨格を築き最強の構...