随筆

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「丁稚の将棋 旦那の碁」

将棋世界1991年11月号、スポーツライターの玉木正之さんのエッセイ「丁稚の将棋 旦那の碁」より。  わたしは将棋が大好きである。  下手の横好き、振り飛車一本槍という程度の実力であるうえに、最近は盤に向かうことすらまったくといっていいほど...
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内藤國雄九段「やっぱり名人になるほどの人はすることが違うなーと私は感心した」

将棋世界1991年12月号、内藤國雄九段の連載エッセイ「棋は人なり」より。  塚田(正夫)さんは、若い私にとって憧れの人であった。何と言っても「塚田詰将棋」の御本尊であり名人になったことのある人である。私が二段のとき、この雲の上の憧れの人と...
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中井広恵女流王位(当時)「顔だけ比べれば、清原、野茂より羽生、郷田の方がずっといい男だ……と思う」

将棋世界1991年9月号、中井広恵女流王位(当時)の「美男棋士と素敵なおじ様」より。  野球界より一足先に日本シリーズが開幕した。この棋戦は皆さんご存知の通り、全国各地で行われる公開対局である。  日曜日ということもあって約1,400人程の...
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堺屋太一さんの将棋エッセイ

将棋世界1991年2月号、堺屋太一さんの随筆「『好き』に燃えるとは」より。  知り合いの出版社から、一冊の本が送られて来たのは秋の終わりだった。「悪役(ザ・ヒール)」(実行之日本社刊)という変わったタイトルと美貌の著者の写真に釣られて読み出...
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遠藤龍之介さんのエッセイ「打てなかった金」

株式会社フジテレビジョン代表取締役社長で日本将棋連盟非常勤理事、そして作家の故・遠藤周作さんの長男である遠藤龍之介さんのエッセイ。 将棋世界1990年12月号、遠藤龍之介さんの「打てなかった金」より。  母に手を引かれて私が小学校の入学式に...