振飛車党の古き良き時代

振飛車党の古き良き時代

升田の阪田流向飛車

升田幸三実力制第4代名人による、攻撃的阪田流向飛車。 1970年度A級順位戦、二上達也八段(先)-升田幸三九段戦より。 二上八段の▲3八銀は筋違い角+阪田流を警戒した手。 升田九段は早囲いにして△2四歩から開戦。 ここから升田九段の攻撃は止...
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阪田流向飛車

手損なしで向飛車にできる点が評価され、最近、急激に脚光を浴びている阪田流向飛車。 渡辺明竜王が採用して勝ったり、来月の将棋世界の付録(阪田流向かい飛車戦法 豊川孝弘七段)になるほどの勢い。 元々は江戸時代からあった戦法で、阪田三吉は一度しか...
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火の玉式石田流

今日は昨日に続き石田流の話。 1972年王将戦第1局、大山康晴王将(先)-有吉道夫八段戦より。 居飛車党である有吉道夫九段が、意表をついて石田流に構える。 玉を固めた後の猪突猛進の攻め、という有吉九段らしい展開。 ▲7六歩△3四歩▲6六歩△...
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恐怖の局面

石田流キラーといえば中原誠十六世名人。 今日は、実戦では現れなかったものの、中原誠十六世名人が描いていた究極の石田流潰しの構想をお目にかけたい。 1972年の名人戦第1局、大山康晴名人(先)-中原誠十段戦。 将棋世界1972年6月号、中原誠...
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升田流と大山流

同一局面から、大山康晴名人と升田幸三九段がそれぞれ指したら、どのような違いが出るのかの実例。 将棋世界1972年2月号、六文銭謙さんのNHK杯争奪戦「関根、中盤でつまづく」より。 NHK杯戦、先手が関根茂八段、後手が大山康晴名人。 解説は升...