棋士のエピソード

棋士のエピソード

行方尚史四段(当時)「駄目じゃないですか負けてあげないと。有森さんは指導向きじゃないんですから」

将棋マガジン1995年4月号、鹿野圭生女流初段(当時)の「タマの目」より。 地震の際は、皆様方に大変ご心配をおかけしました。関西の棋士は、なんとか全員無事でした。奨励会員の船越君を除いては……。しかし、いつまでもしめっぽくはしていられません...
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行方尚史四段(当時)「責任をとってやめさせて下さい」

将棋世界1994年10月号、大崎善生編集長(当時)の編集後記より。 竜王戦挑戦者決定戦にまで躍り出た行方四段が中井女流名人と並んで、今や時の人。  ある日、その行方君が編集部に余詰を出したことを謝罪に。実は彼は奨励会時代からの優秀な検討陣の...
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桐谷広人六段(当時)と泉正樹六段(当時)の会話

将棋世界1994年11月号、泉正樹六段(当時)の「後手必殺急戦矢倉」より。 「いや~おどろいたねえ、この間誰だかが30歳になったんで、遂にわが世界では結婚している20代棋士がいなくなってしまいましたヨ。ハハハッ」 なにか、自分も少々救われた...
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谷川浩司王将(当時)「まさか、知っててわざと言ってるんじゃないだろうね」

将棋世界1994年9月号、谷川浩司王将(当時)の自戦記〔第15回JT杯将棋日本シリーズ一回戦 塚田泰明八段-谷川浩司王将〕「二回戦の相手は誰」より。 今年の日本シリーズは、六年ぶりに一回戦からの参加となった。 四月の段階で出場棋士を決めるわ...
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森信雄六段(当時)「そやな、一対一は危ないからワシが付きっきりでちょっとだけな」

将棋世界1994年1月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 in 関西将棋会館」より。 さて、盛況の名匠展の裏方で奔走して疲れはてた森(信)六段が、ロビーのソファーに横たわっていた。 「あー疲れた」 「そうですか?私には体は疲れてても目...