自戦記

自戦記

羽生善治竜王(当時)「今、将棋界で一番横歩取りを知っているのは誰かと聞かれたら、僕はためらわず『中川大輔』と答えるだろう」

将棋世界1990年7月号、羽生善治竜王(当時)の将棋世界指定局面戦〔対 中川大輔四段〕自戦記「一手の重さ」より。  今、将棋界で一番横歩取りを知っているのは誰かと聞かれたら、僕はためらわず「中川大輔」と答えるだろう。  その研究、実戦の豊富...
自戦記

羽生善治五段(当時)「遂にここまで来た。棋王戦、棋聖戦では準決勝で負けて悔しい思いをしたので、そんな感じだ。僕にとっては初めての挑戦者決定戦」

将棋世界1989年11月号、羽生善治五段(当時)と森下卓五段(当時)の第2期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局ダブル自戦記「竜王への道」より。 (羽生五段)  遂にここまで来た。  棋王戦、棋聖戦では準決勝で負けて悔しい思いをしたので、そんな感...
自戦記

屋敷伸之四段(当時)「将棋の棋譜は書きたくない。けれど何かが書きたかった」

将棋世界1989年11月号、屋敷伸之四段(当時)の第1回富士通杯アマプロトーナメント戦〔対 田尻隆司アマ〕自戦記「完敗のショック」より。  書きたくないけど、書く気になってしまった。  将棋の棋譜は書きたくない。けれど何かが書きたかった。 ...
自戦記

谷川浩司名人(当時)「どうも性格で、このような派手な手を発見すると、どうしても盤上に表したくなるのである」

将棋世界1989年7月号、谷川浩司名人(当時)の「名人と読みの大局観」より。  正直言って、最初はあまり気合いが乗らない対局だった。  王将リーグを3勝3敗で終了した後の残留決定戦。4名のうち3名まで残留できるし、たとえ2連敗で陥落したとし...
自戦記

森内俊之四段(当時)の非常に謙虚な自戦記

将棋世界1989年4月号、森内俊之四段(当時)の第7回全日本プロトーナメント決勝〔対 谷川浩司名人〕第1局自戦記「勉強になった一局」より。  昨年の暮れから今年のかけてどん底状態、順位戦も昇級の望みがなくなり、新聞棋戦でも負け続け。しかしそ...