自戦記

大優勢時の大雑念

近代将棋1984年4月号、田中寅彦七段(当時)の第2回朝日・全日本プロトーナメント戦決勝〔対谷川浩司名人戦〕第3局自戦記「敵以上に弱かった」より。 第2回全日本プロトーナメント戦では、ここまで振り返ってみると幸運な勝ち星を重ねてこれたような...
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「アマチュアが真似できる将棋を指してくれ、の声が、対局者の耳に入り、戦型も変わる、ということにならないものだろうか」

将棋マガジン1990年6月号、河口俊彦六段(当時)の「対局日誌」より。 マスターズゴルフと名人戦が始まると、春たけなわという感じになる。 毎年その二つを見比べて、一方はますます盛んになり、一方は淋しくなる、ということはないんでしょうな。 そ...
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「ダンナがいるからって、そういういい方ないんじゃない」

大親友について語る。将棋マガジン1991年4月号、林葉直子女流王将(当時)の「私の愛する棋士達 中井広恵女流王位の巻」より。 彼女は雪国で育ったせいか、肌の色が透けるように白い。 きゃしゃな肢体は、今にも折れそうで、誰かがささえてあげなくて...
観戦記

「全く、誰かさんのおかげで1、2月の予定はガラガラ。悔しいので観戦記でいじめようと考えた私であった」

将棋マガジン1991年4月号、中井広恵女流王位(当時)の第17期女流名人位戦〔林葉直子女流王将-清水市代女流名人〕第3局観戦記「来年まで待っててネ!」より。―全く、誰かさんのおかげで1、2月の予定はガラガラ。悔しいので観戦記でいじめようと考...
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「この番組を見ていた女性ファンが将棋の内容はそっちのけで、郷田の顔ばかり見ていたという」

将棋マガジン1991年9月号、「公式棋戦の動き NHK杯戦」より。 将棋界で一、二を争う美形の郷田四段がテレビに登場した。 対戦相手は神崎五段で、乱戦模様から5図の局面に進む。 △3五歩の飛車取りに、先手の応手が注目されるところ。5図以下の...