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ドラゴンクエスト風将棋相談室

将棋世界2001年7月号、佐藤紳哉四段(当時)の「将棋カウンセリング」より。「もう、わしの教えることは何もない。さあ、行くんだ」 老人の声の後押しを受けて青年は大きく深呼吸をして歩き出した。向かう先は、黒く不気味にそびえ立つ城。そう、町の平...
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真部一男八段(当時)「恐るべき19歳だ」

将棋世界2001年11月号、真部一男八段(当時)の「将棋論考」より。 9月12日、午前未明。大阪 関西将棋会館で順位戦を戦い終わって宿泊所のホテルに戻り、いつもの習慣でテレビをつけた。するとそこにはパニック映画のクライマックスシーンのような...
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福崎文吾八段(当時)「この二人だと、どっちが勝つかわからんから面白いですね」

近代将棋1993年1月号、故・池崎和記さんの「福島村日記」より。某月某日 富山県・岩井戸温泉の氷見グランドホテルマイアミへ、竜王戦第2局を見に行く。二泊三日のプライベートな旅。といってもタイトル戦を見るのが目的だから、観光はしない。内田百閒...
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真部一男八段(当時)「勝ちとは読んでいても、こんな危ない道を選ぶのは佐藤康光以外にいるだろうか」

昨日の記事、1998年の第56期名人戦第4局(対 谷川浩司名人戦)、1図での▲4五桂(2図)が佐藤康光九段のキレのある会心の一手だった。△同銀は▲4三竜、△同桂は▲4六角の王手飛車が厳しい。実戦は2図から、△7七桂不成▲同金(6図)。ここか...
絶妙手

佐藤康光九段の次の一手に出てくるような会心の絶妙手

将棋世界2001年11月号の、アサヒスーパードライの広告「キレ味。この一手。 第14回 佐藤康光九段」より。狙っていた一着 谷川浩司名人(当時)に挑戦した第56期名人戦。1勝2敗と黒星先行で迎えた第4局は、私にとって落とすことのできない一番...