随筆

中原誠十六世名人「感想戦は一手一手丁寧にやるから、ほかの棋士の解説はうけないでね」

将棋世界1983年4月号、信濃桂さんの「感想戦の二次会」より。 観戦記者の役得というのだろうか。私たちは棋士と酒を飲む機会が多い。 2月14日に行われた米長棋王対田中(寅)六段の一戦は、王位戦のリーグ入り決勝だった。米長の矢倉中飛車で超急戦...
タイトル戦の食事

第56期王位戦第5局対局場「渭水苑」

王位戦第5局は、徳島市の「渭水苑」で行われる。→中継「渭水苑」は結婚式場のある料亭で、当初は1977年に16億円の費用で建てられた邸宅だった。[渭水苑のランチメニュー]渭水苑の料理は本格懐石料理であり、例えばランチメニューの城山(2,800...
大ポカなど

井上慶太八段(当時)「もう立ち直られませんて、ホンマ」

近代将棋2002年3月号、神吉宏充六段(当時)の「関西マル秘情報」より。 先ほどから登場している井上八段は、加古川在住の棋士だ。地元の将棋クラブや将棋イベントには欠かせない存在で、明るく楽しいキャラクターは関西でも地元でも人気者。一度は井上...
随筆

花村元司九段の機転

将棋世界1988年6月号、内藤國雄九段の「自在流 スラスラ上達塾」より。 ゴルフのテレビを見ていると、青木功と岡本綾子が組んで、外人勢と戦っている。 その時二人はこんな会話を交わしていた。「この試合はお遊びだもんね」 これを聞いて驚いた。千...
自戦記

佐藤紳哉五段(当時)「将棋界一のいい男を目指す私にとって山崎君は最大の敵、どうしても勝ちたい」

将棋世界2004年12月号、佐藤紳哉五段(当時)の第35回新人王戦決勝三番勝負第1局〔佐藤紳哉五段-山崎隆之五段〕自戦記「初めての決勝戦」より。 特別対局室の上座、なんだか落ち着かない。できるだけ堂々と見えるように、初手を着手する。テレビカ...