随筆

25年ぶりに明らかになった真実

昨日からの続き。将棋世界1995年12月号、内藤國雄九段の連載エッセイ最終回「胸につかえること」より。「羽生が、あのケロッとした顔をして対局室に入ってきた」 東公平さんの観戦記の書きだしを見て、思わず「うまい!」と感心する。 いかにも実感が...
自戦記

腹を立てた大山康晴十五世名人

近代将棋1988年2月号、大山康晴十五世名人の「将棋一筋五十年 内藤さんとの棋聖戦」より。 昭和45年の7月、当時四冠王の私は内藤棋聖に挑戦した。誤解がないように書くが、内藤さんは中原さんから棋聖位を奪い、日の出の勢い。当然、若さは「強さの...
観戦記

羽生善治王将(当時)新幹線伝説

将棋世界1998年3月号、塚田泰明八段(当時)の第47期王将戦〔羽生善治王将-佐藤康光八段〕第1局観戦記「構想力の勝利」より。 羽生はこの将棋が「指し初め」ではなく、1月5日に早くも新年第1局を指し、翌6日は「札幌東急将棋まつり」に出演。そ...
随筆

中原誠十六世名人「ピンクレディーって可愛いですね」

将棋世界1986年2月号、東公平さんの「ご縁の深い名棋士 晴天平歩 中原誠名人」より。 初めて私が観戦記を書いたのは近代将棋社主催のアマプロ対抗戦であった。中原2級対吉田直躬アマ四段で、勝敗は忘れたけれど、中原2級が兄弟子の芹沢さん(当時六...
随筆

大山康晴十五世名人「お金というものは女房と税務署に知れると、もうお金じゃないよね内藤さん」

将棋世界1993年8月号、内藤國雄九段の連載エッセイ「棋士と寿命と大山さん」より。 深夜まで戦って敗れた日は、帰るときに履く靴がぐさぐさで、自分の靴ではないように感じられることがある。靴の中まで冷えきるような寒い夜は、とくにやりきれなく思っ...