観戦記

振り飛車党には指しにくい矢倉囲いへの▲4一銀

将棋世界2004年2月号、河口俊彦七段の「新・対局日誌」より。  8時ごろ、終わりそうですよ、と教えられ、5階の対局室に行くと、二局ほぼ同時に終わっていた。渡辺五段と窪田五段が快勝。粘りが身上の北島六段がこんなに早く投げるとは、何があったの...
棋士のエピソード

打ち上げの席で山崎隆之五段(当時)が渡辺明五段(当時)に話したこと

将棋世界2004年2月号、日本経済新聞記者の神谷浩司さんの「棋士たちの真情 天才の系譜を継ぐ者―渡辺明五段」より。 王座戦本戦では、行方尚史六段、佐藤康光棋聖、森内俊之九段(現・竜王)を撃破し、挑戦者決定戦に駒を進めた。関西将棋会館で指され...
棋士のエピソード

渡辺明五段(当時)「羽生さんにビールをついできたいのですが……」

将棋世界2004年2月号、日本経済新聞記者の神谷浩司さんの「棋士たちの真情 天才の系譜を継ぐ者―渡辺明五段」より。 フルセットにもつれ込んだ王座戦五番勝負。羽生善治王座との死闘が終わって1週間後の10月下旬、渡辺はある恩人の仏前に座っていた...
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名人と景気の相関関係

近代将棋1994年9月号、故・小室明さんの「棋界フィールドワーク 誰も語らなかった羽生善治論」より。 ここで羽生を含めた戦後9人の名人を掲げる―。( )内は通算在位期。塚田正夫(2)、木村義雄(8)、大山康晴(18)、升田幸三(2)、中原誠...
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大山康晴十五世名人「勝負師は勝てばなんとでもいえるんだよ」

将棋世界2004年2月号、鈴木輝彦七段(当時)の「古くて新しいもの」より。 棋士の方々との対談を終わって、心残りなことがあった。それは、故人の方との対談である。不謹慎なことかもしれないが、既に作家の井上ひさしさんが名対談を出している(「やあ...