随筆

先崎学八段(当時)の『将棋の勝率が必ずアップする法』

将棋世界2004年2月号、巻頭コラム「一手啓上 第14回 先崎学八段」より。 皆様と話す時にもっともよく訊かれるのが、「どうやったら強くなれるか」ということである。いうまでもなく、永遠の難問だ。「私にも分かりません」「詰将棋」「得意戦法を」...
インタビュー・対談

森内俊之竜王「話し足りないことがあるので、もう少しいいですか」

将棋世界2004年2月号、森内俊之竜王の第16期竜王戦第4局自戦解説「森内俊之新竜王に訊く」より、森内俊之新竜王のインタビュー。記は読売新聞の西條耕一さん。 竜王を奪取して5日後、千駄ヶ谷の将棋会館で森内新竜王にインタビューした。 春の名人...
自戦記

「羽生さんは関係者を意識して戦法を決める傾向が少しあるようだ」

将棋世界2004年2月号、森内俊之竜王の第16期竜王戦第4局自戦解説「森内俊之新竜王に訊く」より。記は読売新聞の西條耕一さん。 初手に▲2六歩と突いた。初戦から四間飛車、横歩取り、相矢倉と来たので、本局では相掛かりか角換わりを指したいと思っ...
読む

棋士数人が1時間議論しても結論が出ない古来からの課題

将棋世界1995年11月号、鈴木輝彦七段(当時)の「矢倉中飛車の美学」より。 酒が一杯入った時の議論というのは白熱するものであるけれど、後で考えると大した事ではなかったりするものだ。しかも、テーゼに対する先入観が災いしてどんどん袋小路に入っ...
観戦記

谷川浩司王位(当時)『いつも「鉄板」などと書かれて、森内九段はくさっているようなので、「光速の寄せ」と書いておこう。』

将棋世界2004年1月号、谷川浩司王位の第16期竜王戦第2局〔森内俊之九段-羽生善治竜王〕観戦記「読み勝った森内」より。森内の気合い タイトルを失った直後こそ、その人の真価が問われている、と私は考える。 心機一転出直せるか、敗戦を引きずって...