将棋雑文

木村一基八段が打ち破ったジンクス

2年前、「王位戦挑戦者決定戦を占う」というブログ記事を書いた。要約すれば、前年の紅白歌合戦で勝った組と逆の色の組代表が王位戦挑戦者になる確率が非常に高い(12年間で10回)ということ。具体的には、99年紅白歌合戦白組勝利→00年挑戦者 谷川...
タイトル戦の食事

第55期王位戦第1局対局場「輪島温泉 八汐」

羽生善治王位に木村一基八段が挑戦する王位戦、第1局は石川県輪島市の「輪島温泉 八汐」で行われる。→中継「輪島温泉 八汐」は輪島港・袖ヶ浜を一望する景勝地にあり、客室から日本海を一望できる贅沢なロケーション。〔輪島温泉 八汐の料理〕郷土の四季...
棋士のエピソード

石田和雄九段「今の若手棋士諸君は、将棋に熱中しすぎていないですかね。わるい事じゃないけど、度がすぎる。他人事ながら心配になるねえ」

将棋世界1995年1月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 大野五段を誘って夕食を取りに出かけ戻ってくる途中の鳩森神社のあたりで、石田、前田の二人連れにばったり。 「なんだい、もう終わったの。もっと粘って記事のネタを作ってくれな...
奨励会

渡辺明5級と阿久津主税5級

将棋世界1995年1月号、小林宏五段(当時)の「東西奨励会成績」より。 新入会でさっそく昇級者が出た。阿久津が入会後9勝2敗、渡邊が9勝3敗で共に5級へ昇級した。二人とも、入会試験が8勝1敗の好成績だったので5級入会でもいいんじゃないかと中...
読む

「対局日誌」から「新・対局日誌」へ

将棋世界1995年1月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 10月のある夜、私は順位戦を戦っていて秒読みに追われていた。といっても頭に血が上っていたわけではない。負けとあきらめているので、妙に醒めていた。 深夜、午前零時を過ぎる...