随筆

杉本昌隆四段(当時)「この人、見かけによらず将棋好きで、意外にも俺のファンなのではないか」

将棋世界1994年10月号、杉本昌隆四段(当時)のリレーエッセイ「待ったが許されるならば……」より。 年に数回、思い出した様に旅行に出かける。メンバーはやはり将棋関係が多いが、将棋盤から離れて付き合うと、その人のまた別な一面が見えてきたりし...
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渡辺淳一さんの将棋

作家の渡辺淳一さんが4月30日に前立腺がんのため亡くなったことが昨日報じられた。享年80歳だった。→作家の渡辺淳一さん死去(NHK)-----将棋マガジン1990年4月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳 将棋と女性は似ている?」より。 「トン死...
棋士のエピソード

森信雄六段(当時)「そやな、一対一は危ないからワシが付きっきりでちょっとだけな」

将棋世界1994年1月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 in 関西将棋会館」より。 さて、盛況の名匠展の裏方で奔走して疲れはてた森(信)六段が、ロビーのソファーに横たわっていた。 「あー疲れた」 「そうですか?私には体は疲れてても目...
絶妙手

振り飛車、絶妙の手順(2)

将棋世界1994年9月号、天野竜太郎さんの第64期棋聖戦〔谷川浩司王将-羽生善治棋聖〕第3局観戦記「異次元の戦い」より。1図からの指し手△8五金▲同桂△8二銀▲8四馬△6四飛(2図) 本譜は、羽生の△8五金からの意表の展開(控え室にとって)...
絶妙手

振り飛車、絶妙の手順(1)

将棋世界1994年9月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 in 関西将棋会館」より。 さてその杉本四段の居飛穴退治をご覧いただこう。4図は居飛穴最大の弱点である端攻めを敢行した杉本、もちろん有吉九段の頑強な抵抗は承知の上、端に気を取ら...