棋士のエピソード

羽生善治竜王(当時)「うち下の子がもう2歳なんですよ。こんな赤ちゃんのときがあったのかなぁ。忘れちゃってるからなつかしいですよ」

月刊宝石2002年の何月号か、湯川恵子さんの「将棋・ワンダーランド」より。 羽生さんの肩書きが「五冠」だったのは名人と竜王以外の五つを保持していたからです。 棋聖位を失ってしばらくは四冠だった。暮れに竜王を奪還して五冠に戻ったが、名人と竜王...
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「林葉さん、あんたが心配だから、もう一度、握手してあげようと思ったの。早く元気出して、しっかりしなさいよ」

将棋世界1992年10月号、林葉直子女流五段(当時)の大山名人の想い出・追悼文「握手」より。 8月7日、夢を見た。 どこかのパーティー会場に、私は紛れ込んだようだった。 知らない人、ばかりだった。 なんで、私はこのパーティーに出席したのか、...
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弦巻勝さん「オレの知っている名人」

将棋世界1992年10月号、写真家の弦巻勝さんの大山名人の想い出・追悼文「オレの知っている名人」より。=タイトル戦= 名人宿に着く、支配人がかけつける。 鞄を持とうとするが断る。自分の部屋の位置を知ると、非常口の確認にまず動く。たまたまこの...
棋士のエピソード

林葉直子女流名人・王将(当時)「大山先生ってば、ほんとうに可愛いんだわ」

将棋世界1991年10月号、林葉直子女流名人・王将(当時)のJT将棋日本シリーズ'91女流リレーエッセイ「30倍と50倍の仲」より。 フフフ。 大山先生ってば、ほんとうに可愛いんだわ。 なにがって? そりゃ、ぜんまい仕掛けのお人形さんのよう...
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谷川浩司三冠(当時)「棋戦によって挑戦者争いのメンバーががらりと違うんですよね」

将棋世界1991年10月号、青島たつひこさん(鈴木宏彦さん)の第4期竜王戦本戦トーナメントレポート「意欲の4人、バンコクをにらむ」より。 話は6月20日、2ヵ月以上前の大阪に飛ぶ。この日ぶらりと関西将棋会館に顔を見せた谷川三冠王が、こんなこ...