深みにはまる

週刊将棋に8月までの全棋士成績が載っている。

真面目に見ていたら、私にとっては意外な発見があった。

・王座戦と竜王戦で勝ち上がってきている木村一基八段の勝率が11勝12敗と思ったほど伸びていない。

・A級で勝率5割以上は5名と、意外と少ない。

600勝以上の棋士の通算勝率順位は

1位 羽生五冠  0.728

2位 丸山九段  0.668

3位 森内九段  0.658

4位 郷田九段  0.653

5位 佐藤棋王  0.647

6位 谷川九段  0.638

7位 中田宏樹八段 0.627

8位 中原十六世名人 0.627

と、意外と言っては失礼にあたるが、中田宏樹八段の成績が手厚い。

ここまで見てきて、私はもうひとつのことを調べてみようと思った。

「8月までの順位戦クラス別勝率」。

これは例えば、A級であればA級棋士10名の勝数と負数それぞれを合計してA級全体の勝率を求めてみようというもの。

A級の棋士の成績をEXCELに入力して求まったA級全体の勝率は0.516。

B1も同様にやってみる。B1の勝率は0.535。

B2もやってみる。B2勝率0.482。

C1の人数を見て「やめようかな」と思ったがせっかくなのでやってみる。C1勝率0.487。

C2、、、人数がもっと多い。「勝率を求めても何も意味がない可能性が高い。こんなことをやっているヒマがあるのなら、振飛車党の古き良き時代(4)を書いたほうがいいのではないか」と思ったのだが、ついつい人数の少ないフリークラスに手を染めてしまった。

フリークラス勝率0.404。

ここまでやってしまうとC2の計算をしなければ寝付きが悪い。自分に懐疑的になりながら求めた結果はC2勝率0.547。

…ああ、やはり、やめておけば良かった。