大野流絶妙の捌き-振飛車党の古き良き時代(15)

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本間七段の鋭い狙いを秘めた△5七歩。

以下、▲同金△3七歩▲同桂△8五飛▲同歩△3六桂

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振飛車党にとっては、震えのくる局面。

以下、▲3九玉△4五歩。

金気を取れば後手の勝ち。しかし、ここで「飛車使い名人」の絶妙手が出る。

▲5六飛!

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以下、△6八飛成▲3六飛△5七竜▲4四銀右 まで

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石田流の強烈版を左右反対の形にした局面となった。しかも玉頭。

見事としか言いようがない。