1月31日、日本将棋連盟静岡県支部連合会会長、渥美雅之さんの八段昇段祝賀会がホテルオークラで開催された。
渥美雅之さんは、杏林堂代表取締役会長。杏林堂は、浜松を中心とする静岡県西部に40店舗以上のドラッグストアー及び調剤薬局を持っており、渥美さんが一代で築き上げた。
渥美さんは、将棋大会や講演会、錬成塾を開催するなど、幅広く将棋の普及や発展に寄与した功績で、八段を贈呈された。昨年の将棋世界にも、渥美さんのインタビューが載っている。また、渥美さんは将棋ペンクラブの会員でもある。
祝賀会には将棋関係、渥美さんのもう一つの趣味の卓球関係、東京薬科大学の同窓生など、百数十名が参加。賑やかで心温まる会だった。数日前には地元の浜松でも祝賀会が行われたということだ。
棋士は、羽生善治名人、渡辺明竜王、深浦康市王位、佐藤康光棋王の全タイトルホルダー、米長邦雄会長、森内俊之九段、森下卓九段、田中寅彦九段、大内延介九段、木村一基八段、中川大輔七段、中座真七段、植山悦行七段、滝誠一郎七段、神谷広志七段、飯野健二七段、大島映二七段、関根茂九段、佐伯昌優九段、剱持松二八段、鈴木輝彦七段など、超豪華な顔ぶれ。
女流棋士は、関根紀代子女流四段、本田小百合女流二段、早水千紗女流二段、安食総子女流初段。
LPSAからは、蛸島彰子女流五段、多田佳子女流四段、藤森奈津子女流三段、中井広恵女流六段、石橋幸緒女流王位、中倉彰子女流初段、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流初段、藤田麻衣子女流1級、船戸陽子女流二段。
このように、パーティーで棋士が一堂に会することは空前絶後と言っていいかもしれない。湯川博士さんがよく使う言葉「百坪あたりの棋力が日本で最も高い」状態だ。会の司会は、元テレビ東京アナウンサーの島田良夫さん。将棋関係のパーティといえば、島田さんの司会が定跡。
はじめに渥美さんからのご挨拶。渥美さんの温厚な人柄が顕れる、とても良いお話だった。
そして、米長会長から、八段の免状と棋道師範の証が贈られた。
祝辞は羽生名人、乾杯の音頭は佐藤棋王。
参加者同士の会話も弾む、とても良い雰囲気。
途中、渥美さんの大学の同級生の石川進さんが歌を歌った。
私より年代が上の方だと、「ダニー飯田とパラダイスキング」の石川進、
私の年代だと、「オバケのQ太郎」の主題歌を歌っていた石川進、
私より年代が下の方だと、「おはよう!こどもショー」のキューピーちゃん、
として知られる石川進さんだ。
話に熱中している人の懇談の妨げにもならず、かつ華があってついつい舞台も見てしまうという、パーティーでの名人芸だと思った。
石川進さんのファンだったという湯川博士さんは、歌が終わった後、さっそく石川進さんと話をしていた。
会は18時に終了。ほとんどの人がパーティの最後まで残っていた。
将棋ペンクラブ幹事というだけで招待状をいただいた私だが、本当に素晴らしい祝賀会に参加できて幸せだと思う。