棋聖戦第1局対局場「高島屋」

羽生善治棋聖に木村一基八段が挑戦する棋聖戦の第1局対局場は新潟の「高志の宿 高島屋」。(→中継

高島屋は、250年前の江戸時代からの庄屋屋敷を本館に生かしながら木造りの美と粋を今に伝える和の宿。国登録有形文化財の指定を受けている。

[歴史]

高島屋の歴史は古く、高島家の先祖は大阪夏の陣へ参戦、その後、越後の国へ定住するようになる。そして越後在住後七代目当主が、三日間にわたり枕頭に立つ老翁による夢知らせで霊泉を知らされ「霊雁の湯」を発見したと言い伝えられている(傷ついた雁が湯浴みをし、傷を癒したことから霊雁の湯と呼ばれる)。寛政12年(1800年)には幕府に温泉所として許可され、1878年には「明治天皇は当家に御小休されました」とある。

高志の宿の「高志」は、古事記でのこの地方の古名「高志(越)」からきている。

[温泉]

竹生の湯翁の湯五右衛門風呂、竹林の足湯があり、非情に充実している。

竹生の湯、翁の湯は総古代檜の浴槽で男女入替制。五右衛門風呂は竹生の湯に併設されている。

[食事]

大胆でかつ繊細で限りなく優しい本格的な会席料理

[昼食に関する過去データ]

さて、例によって昼食の予想をしてみたい。

私が敬愛するサイト「将棋棋士の食事とおやつ」によると、

羽生棋聖は高島屋では、

2008年 天ざるそば おにぎり2つ

2005年 稲庭うどん(天ぷら付)

2001年 うどん いなり寿司1つ

佐藤前棋聖など、羽生棋聖以外が高島屋で頼んだメニューとしては、

・肉うどん(ねぎ入り) おにぎり2つ

・うな重  赤だし

一方の木村八段は、連盟での対局では昼食をとらないことが多い。

木村一基八段インタビューでは、棋聖戦で昼食を注文しようかどうか迷っているということだ。

木村八段のタイトル戦での昼食は

・バナナ ヨーグルト コーヒー

が主で、昨年の王座戦第3局のみ

・天ざるセット(香の物・デザート付)

を注文している。

また2008年度順位戦での夕食は、第3局以降、東京で対局するときは肉南蛮そば注文率が100%。 肉南蛮そばが夕食の時の勝率は0.667(4勝2敗)。

[昼食予想]

ゲンをかつぐという方向性で考えてみた場合、羽生棋聖は昨年棋聖を奪取しているものの、高島屋では敗れている。昨年頼んだ天ざるそばは無意識にはずすのかもしれないし、そもそも覚えていないかもしれないし難しいところ。

木村八段は蕎麦派のようなので、うどんは頼まないと思う。

そういう意味で

羽生棋聖

第一候補…肉うどん おにぎり

第二候補…天ざるそば おにぎり2つ

木村八段

第一候補…肉南蛮そば

第二候補…バナナ ヨーグルト コーヒー

と予想してみたい。