15:10
喫煙所は、会場である「汐留メディアタワー・アネックス」の1階を出たビルの裏側にある。裏側といっても日当たりは良い。
タバコを2本ほど吸って会場へ戻ろうとすると、ビルの入り口近くで、渡部愛ツアー女子プロと小野ゆかりアマ女王が仲良く話をしているのが見えた。
成田弥穂女子アマ王位を含めたこの3人は、歳も近く、これまで何度も全国的な大会で顔を合わせているので、それぞれ仲が良いのかもしれない。
3人ともタイプが違うのも面白い。
成田女子アマ王位が中学3年、渡部ツアー女子プロが高校1年、小野アマ女王が高校2年。そして、もう1年上には高校3年の里見香奈倉敷藤花。
平成の初期に、毎年一人ずつ、少なくとも4年連続で将棋の強い女性が産まれたことになる。
15:15~
笠井女流アマ名人(先)-石橋女流王位戦は、石橋女流王位から居飛車側が玉頭位取りにせざるをえないような戦形を強いて、中飛車から袖飛車に。
石橋女流王位の将棋は、突っ張るだけ突っ張る感じなので、見ていている人にとっては絶対に楽しめる将棋になることが多い。ジェットコースターに乗っているような感じ。
応援している人から見ると、ハラハラドキドキ状態が続く。
前夜、湯川博士さんと酒を飲みながら「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」のDVDを観たわけだが、まさしく「インディ・ジョーンズ」シリーズのような冒険活劇的なイメージの将棋。
片上大輔六段の解説も、この辺の雰囲気をうまく醸し出していた。
一方の成田弥穂女子アマ王位(先)-中倉彰子女流初段戦は、成田女子アマ王位がうまく指しまわし、それに対して中倉彰子女流初段が猛攻。中倉彰子女流初段の△5九竜で決まったかに見えたが、成田女子アマ王位の落ち着いた応酬により成田女子アマ王位の勝利。
居飛車穴熊に組まれても、堂々と我が道を行く振飛車。
こういう将棋は見ていて嬉しくなる。
16:30
各出場者からの挨拶があって終了。
2時間半だけしか見ることはできなかったが、非常に満足度の高い解説会だった。
20:00
帰宅してから、この日のネット中継を見る。
準々決勝の中井広恵天河-成田弥穂女子アマ王位戦は、成田女子アマ王位の度胸の良さが光る熱戦。リアルタイムで見ていたら、かなり興奮したと思う。
同じく準々決勝の中倉彰子女流初段-小野ゆかりアマ女王戦は、中倉彰子女流初段に鬼神が乗り移ったような、迫力度満点の凄い攻め。
中倉彰子女流初段は大盤解説会が終わった後、対局場に戻って一人で検討していたという。(→写真)
並々ならぬ闘志。今後の中倉彰子女流初段を見逃せない。
また、準々決勝で敗れた中倉宏美女流二段は、ブログで心情を吐露している。→対局を振り返って
中倉宏美女流二段にも良い飛躍がありそうだ。