女流王位戦第1局など

女流王位戦第1局は石橋幸緒女流王位の勝ち。

石橋女流王位の、2枚の角を自陣に打ち込む受けが迫力満点。

自陣に打たれた飛車を詰ませにいく構想が凄いと思った。

受けと同義語なのかもしれないが、敵の攻め駒を責めている感じ。

石橋女流王位の将棋は、受ける時も思い切りが良い。

会心の一局だったのではないだろうか。

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女流王位戦第2局は10月14日(水)に札幌で行われる。

対局場はルネッサンスサッポロホテル。今期の王位戦第2局が行われた場所だ。

王位戦第2局のルネッサンスサッポロホテルでの昼食予想では大きくはずしてしまったが、ルネッサンスサッポロホテルは2クール目に入るので、今度こそは的確な予想に近づけたいと思う。

しかし下調べをしてみると、清水市代女流名人の過去のタイトル戦での昼食の傾向は何となくつかめたのだが、石橋女流王位の場合はレパートリーが広い。「しょうが焼き定食」のような奇手も見たことがあるので、難易度はかなり高いことが予想される。

また、同じ10月14日は竜王戦第1局が始まる日でもある。

対局場は比叡山延暦寺会館。

延暦寺会館の昼食は二日間とも精進料理になることが確定的であり、精進弁当(松花堂風)か精進弁当(幕の内)か精進弁当(二段重)という世界になることが推測される。

私は、対局者が精進弁当(松花堂風)、関係者が精進弁当(幕の内)になるのではないかと睨んでいる。

詳しくは10月14日の早朝の記事で書きたい。

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女流王位戦第1局の対局場の森川家住宅は、中継の写真で見ると非常に趣のある雰囲気。部屋も広過ぎず狭過ぎず、茶人の粋とはこういうものなのかもしれない。

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森川家住宅は安政2年(1855年)に建てられ明治2年に改修された建造物だが、約300年前の江戸時代・永禄年間に建築されたという母屋を持つ、岩手県二戸市の旅館「緑風荘」が火事で全焼してしまった。(→ニュース

宿泊客や従業員が全員無事だったことが不幸中の幸い。

「緑風荘」は、姿を見た人は幸せになると言われる「座敷わらし」が現れる宿として有名で、多くの人が「座敷わらし」を見てから(あるいは宿泊してから)運が開けたという。(原敬、米内光政、福田赳夫、本田宗一郎、松下幸之助、稲盛和夫、金田一京助など)

「座敷わらし」の神体を祭っている亀麿神社だけは難を免れたということなので、早い時期の復興が望まれる。

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以前このブログで紹介をしたことがある「幽霊の出る宿心霊スポットの旅」の、10月1日更新分の記事で、緑風荘ではないが別の「座敷わらし」の話がたまたま載っている。(What’s new の左上、第46話「押入れ」)。

とても心温まる話だ。

宮城県N温泉郷とある。N温泉郷がどこかはすぐに想像がつくのだが、どこの旅館かはわからない。