竜王戦第3局一日目

竜王戦中継の昼食の記事を見て、めまいがしそうになった。

竜王戦第3局一日目の昼食は、渡辺明竜王がカツ丼、森内俊之九段は天ぷらそば、おにぎり(うめ、おかか)。

「渉成園での食事=泉仙からの仕出し」と、絶対の自信を持って臨んだ予想だったが見事な空振り。

箸袋には京都東急ホテルとある。

二日目の昼食も京都東急ホテルからの料理なのか、泉仙の仕出しになるのか、これが今日の見所のひとつになりそうだ。

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竜王戦第3局二日目の最も大きな見所は、渡辺明竜王がどのような新手を繰り出すかということ。

オーソドックスな角換わり腰掛銀から82手まで進んだ局面。

このような終盤でも、局面指定戦のテーマになるような局面ということで、現代将棋の研究の凄さを思い知らされる。

升田幸三九段は、1971年名人戦第3局(歴史的な絶妙手△3五銀が指された後手早石田の一局)の将棋世界での自戦記のタイトルを「後手不利の定説に挑む」としている。

渡辺明竜王も「後手不利の定説に挑む」という気合なのだろう。

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ところで、森内俊之九段の一日目の昼食は、蕎麦+ご飯物(おにぎり)。

森内俊之九段は2004年以来のタイトル戦で、うどんの時は1勝7敗と勝率が良くないが、蕎麦では8勝4敗とゲンがいい。

そして、8勝4敗のうち、蕎麦+ご飯物のパターンは3勝0敗と、現在のところの必勝メニュー。(「将棋棋士の食事とおやつ」のデータによる)

森内九段の必勝メニューの記録が更新されるか、初めて土がつくのか、これも今日の関心事だ。

(→中継