先ほどの記事の、囲碁将棋チャンネルの講座のDVD『大内延介の将棋講座「端攻めのすべて」』を見て思い出したのだが、大内延介九段の端攻めの本には非常にお世話になった記憶がある。
昭和の末期、もっと将棋を強くなりたいと思って読んだ何冊かの本の中で、個人的に最も即戦力になったのが大内延介九段の「将棋・端攻め全集」。(当時は日将ブックス)
子供の頃から、端攻めは複雑そうで面倒っぽいと敬遠してきた。
だから端攻めをやられると崩されるし、自分に攻めるチャンスがあっても見逃してきた。
1七に打たれた歩を香で取ったほうが良いのか桂で取ったほうが良いのか、そこから先の攻め筋(攻められ筋)を読めないので、困ってしまう状況だった。
ところが、大内九段の本を読んだら端攻めの取っ付きづらさが氷解。
体系的にまとめられており、とても理解しやすかった。
「苦手が克服できればいいや」くらいの感じで読み始めたのが、読み終わったときは「積極的に端攻めを試してみよう」に変わっていた。
そのような意味で「将棋・端攻め全集」は、私の棋力を確実にアップさせてくれた本だと思っている。
将棋・端攻め全集―破壊力抜群の必勝手筋 (PERFECT SERIES) 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:1998-02 |
端攻めに特化した本としては、昨年刊行された「将棋・ひと目の端攻め」もある。
端攻め本は歴史的にこの二つだけかもしれない。
将棋・ひと目の端攻め (マイコミ将棋文庫SP) 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:2008-01-30 |