二日目の昼食と形勢の関係

昨日の王将戦第1局は、久保利明棋王が勝った。

昼食予想は、羽生善治王将の一日目の「阿波尾鶏のオーブン焼き」のみが当たった。

ひとつ気になったのは、羽生王将の二日目の昼食がサンドイッチであったこと。

渡辺明竜王の「永世竜王への軌跡」では、二日目午前中の形勢がかなり悪かった時、精神的・肉体的に二日目の昼食が軽い物にならざるをえなかったと書かれている。

そこで、2004年以降の二日制タイトル戦での二日目の昼食が軽い物であった場合の勝敗を見てみた。

将棋棋士の食事とおやつのデータによる)

  • 2008年竜王戦第1局 渡辺明竜王 サンドイッチ ●

  • 2008年王将戦第3局 羽生善治王将 サンドイッチ ●

  • 2008年王将戦第5局 羽生善治王将 サンドイッチ ○

  • 2007年王将戦第1局 羽生善治王将 サンドイッチ ●

  • 2006年竜王戦第1局 渡辺明竜王 おにぎり ●

  • 2004年竜王戦第6局 渡辺明竜王 ざるそば ●

 

確かに二日目の昼食が軽いと勝率が悪い。二日目午前中の形勢がかなり悪いので昼食が軽くなったというほうが正しいかもしれないが。

唯一の白星、2008年王将戦第5局は、王将戦第1局の一昨日の解説で次のように書かれている。

「一昨年の2007年度王将戦七番勝負は羽生王将に久保八段(当時)が挑んだ。スコアは羽生から見て○○●○○の4勝1敗。第5局は久保が必勝となりながら、最後は詰まないはずの久保玉が頓死してしまった」

二日目の昼食が軽い場合、対局者が不利を意識している可能性が高いのかもしれない。