中井広恵女流六段は、現在１７連勝中と絶好調。
今日の１０：００からの日レスインビテーションカップでは、蛸島彰子女流五段との対戦がある。→中継
ところで、このブログで何度も取り上げている、中井広恵女流五段（当時）が近代将棋に連載していた「棋士たちのトレンディドラマ」。
１９９８年１２月号の最終回では、中井広恵女流五段が、石田和雄九段なみにボヤきまくっている。
当時２９歳だった中井広恵女流五段の会心の一作。
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つい最近まで、自分自身を若手棋士だと思っていたのだが、どうやらこれは非常にあつかましい思い違いだったようだ。というのも我々２０代後半から３０代前半にかけての女流棋士に対する男性棋士達の態度が変わってきたのである。
どうも、少し言葉にトゲがあるのだ。
先日、矢内女流王位と対局した時のこと。作戦負けだったのだが、混戦にして終盤逆転勝ちという内容の将棋だった。
対局終了後、Ｋ四段が、
「若手を往なして勝つのは、広恵ちゃんの得意パターンだからねぇ」
と声をかけてきた。形勢が悪かったので”往なす”というのとはちょっと違うような気もするが。
すると、横にいたＩ六段。
「年増の芸って、ハッキリ言えばいいじゃない」
な、何？ 年増ですって？ でも露骨にムッとする訳にもいかないので、冷静を装って表情は笑顔で、何と言い返してあげようかと考えていたら、そんな気配を察知してか逃げるように部屋を出て行ってしまった。全く、失礼しちゃうわ。
（つづく）
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中井広恵女流六段は里見香奈女流二冠に２００８年度以降３連勝。
若手に強いというのは今も昔も変わらないのかもしれない。
そういえば原田泰夫九段は”若手殺し”と呼ばれていた。
中井広恵女流五段のボヤきは、明日以降も続く。
