「スイカを買って来ます」と出たまま戻らなかった若手棋士

将棋世界1984年9月号、島朗五段(当時)の「棋士近況」より。

 昨年同様7月31日~8月4日まで旅行に行きます。

 場所は沖縄離島の久米島でメンバーは脇、中村、塚田、小野修、大野の諸先生と僕の6人ですが、この中でも期待されるのは、昨夏、海岸で知り合った女の子たちと夕方待ち合わせをしてホテルのロビーで3時間待ち続け、以後の日々、女性不信に陥ったという伝説を持つ黄金のW・Tコンビです。

 W氏によれば「今年はT君が成長したので昨年のような悲惨な事態はないでしょう」とのことですが…。

 僕は健全なのでこういった話には全く無縁?で、昨年のように肌を焼きすぎて病院に駆け込むことのないよう気をつけたいと思います。

 では、行ってきます。

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将棋世界1984年10月号、中村修六段(当時)の「棋士近況」より。

 今年の夏休みは、実に有意義だった。

 下田をスタートとし、久米島、式根島と精一杯遊ぶことができたからだ。

 但し、メンバーによって旅行の趣旨も違ってくるのには驚いた。久米島では「さあ次」を合言葉に女性に声をかけ続けた人。式根島では「スイカを買って来ます」と出たまま戻らず、女の子の部屋でスイカを食べてた人。又、海には入らず1日中寝てた人(何しに来たの)それぞれ楽しんだ。そして、夜は海の幸を生かしたごちそうについつい食べ過ぎてしまう毎日。

 現在は旅行ボケで将棋を指す気分になれないのが唯一の気がかりである。

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式根島で「スイカを買って来ます」と出たまま戻らず、女の子の部屋でスイカを食べてたのは、中村修六段(当時)以外の誰かということになるのだが、当時の他の文献を調べても、誰なのかはわからない。

しかし、久米島で「さあ次」を合言葉に女性に声をかけ続けた棋士については判明している。

明日の記事を楽しみにお待ちください。

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スイカとキュウリとメロンはウリ科に分類され、ほとんど同じ仲間。

もっと細かくは、スイカがウリ科スイカ族、キュウリとメロンがウリ科キュウリ族。

ご存知の通り、私はキュウリが大の苦手。(将棋界では渡辺明竜王、中井広恵女流六段などがキュウリが苦手)

スイカは、問題なく食べることはできるが、どうもあのキュウリに通じる青臭さが気になって、私の中ではあまり能動的に食べたいとは思えない果物。

しかし、メロンだけは、昔のプリンスメロンも含めて大好きだ。

メロンの香りもキュウリやスイカと似ているではないかという指摘もあるが、とにかくメロンだけは別格だ。

キュウリは置いておいても、なぜスイカがあまり好きではないのにメロンが好きなのか、真面目に考えたことがある。

しかし、理由はわからなかった。

結論は、理屈抜きでメロンが好きということだった。

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SMAPの解散騒動があった。

それぞれ、様々な事情や立場があると思うので、誰が悪いとかそういう問題では見ないようにしている。

しかし、今回の件は、騒動が明らかになった段階から現在に至るまで、SMAPを当初から育ててきた飯島マネージャー、中居正広さんをはじめとする4人のメンバーの肩を持ちたい気持ちになっている。

別に、木村拓哉さんやメリー喜多川さんの印象が私の中で悪くなったわけではなく、特に木村拓哉さんに対してはこれまでと変わらず良い印象を持っている。

それでも、傍観者として、心情的には飯島マネージャーや中居正広さんたちの方の肩を持ちたい。(具体的に何もできないけれども)

メロンとスイカの話ではないが、理屈抜きでそう思う。

表面上だけではなく、本当に良い形で落ち着いてほしいものだ。