2020-10-19

読む

米長邦雄九段「そのどちらかが優勢になっていることを敏感にかぎわけられる男と、全くそれに気づかずにいる男。この違いが、どちら側を持っても勝つ男と、どちらを持っても負ける男に分かれていく」

近代将棋1995年8月号、米長邦雄九段の「矢倉がいちばん」より。  南芳一九段は、いわゆる花の55年組の一人で、谷川浩司王将のあとに輩出した棋士群の旗頭である。  この年代もまた優秀なプロ棋士が多く、高橋道雄九段、中村修八段、塚田泰明八段、...