自戦記 谷川浩司王将(当時)「奇跡という言葉を軽々しく使うのも気が引けるが……将棋の不思議さを感じずにはいられなかった」 将棋世界1996年2月号、谷川浩司王将(当時)の第54期A級順位戦〔対 米長邦雄九段〕自戦記「深夜の逆転劇」より。 午前零時半、特別対局室。米長九段の残りは2分、私は16分。 △2九竜(A図)と詰めろをかけられて、私は後手玉に迫る順を必死に... 2020.12.10 自戦記
読む 「振飛車がシロウト将棋に普及したのは、テレビでNHK杯戦が放映されてからではないかと思う」 将棋マガジン1990年1月号、2月号、高橋呉郎さんの「剣豪作家の四間飛車」より。 五味康祐氏と将棋を指していて、ほんとうに斬られるのではないかと思ったことがある。 中盤戦のまっさい中に、私は勢いよく銀を打った。とたんに五味さんが大声を発し... 2020.12.09 読む
読む 中原誠永世十段「易々と挑戦させちゃいけないですね、ね、森内君」 将棋世界1996年2月号、沼春雄五段(当時)の第45期王将リーグ最終日 羽生、王将戦挑戦者に!!「七冠への道」より。 棋士は重大な勝負に敗れた後はなかなか立ち直れないといわれている。 特にその一局にかけるものが大きいほど敗戦のショックも大き... 2020.12.08 読む
随筆 「棋士は食事を勝負に変える」 将棋世界1994年3月号、中平邦彦さんの巻頭随筆「様々な晩餐会」より。 それは、本物の海亀のスープから始まった。ワインは年代物のクロ・ヴィージョ。そして、キャビアのドミトフ風には、ヴーヴ・クリコの白ワイン。 名画「バベットの晩餐会」は19世... 2020.12.07 随筆
読む 中村修九段とホテル花月園 将棋世界1996年2月号、高林譲司さんの「思い出の戦場 中村修八段」より『十年前との邂逅』より。 ホテル花月園で初めて将棋のタイトル戦が行われたのは1964年5月である。大山康晴名人に二上達也八段が挑戦した第23期名人戦第5局で、対局日は5... 2020.12.06 読む