末席幹事

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「お金はいらないからタイトルを取らないでくれ」

将棋マガジン1992年12月号、鈴木輝彦七段(当時)の「方丈盤記」より。  最後はプロの負けた時の過ごし方を書いてみたいと思う。  よく「負ける30分前には気持ちの整理をつけているから投げる時はそれ程でもない」と言われているが、果たしてそう...
インタビュー・対談

振り飛車党への福音

将棋マガジン1988年1月号、「インタビュールーム’88 第1回 大山康晴十五世名人」より。  そして、その現役50年、Aクラス40年を振り返った時、十五世は言う。 「何といっても、升田さんに尽きる」 「升田さんとは、昭和10年から数年間、...
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盤上に熱いコールタールを流し込むような、いがらっぽい手

将棋マガジン1990年2月号、奥山紅樹さんの「棋界人物捕物帖 森信雄五段の巻」より。  まるで盤上に熱いコールタールを流し込むような、いがらっぽい渋い棋風。かつて私は「森将棋の終盤にはヨイトマケの歌が聞こえる」と書いたことがある。工事現場の...
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お風呂から出られなくなった三人

24年前の今頃の出来事。 将棋マガジン1988年7月号、記事下「若手棋士こぼれ話」より。 羽生五段、森下五段、森内四段、中川四段、先崎四段の若手棋士5名が、春休みに一緒に九州を旅行した。本当は6名の予定だったのだが、最初にこの旅行を計画した...
自戦記

森下卓五段(当時)「なんと言いましても”織田信長”です」

将棋マガジン1988年2月号、森下卓五段(当時)の天王戦決勝自戦記「歩のない将棋はツラ過ぎる」より。  六十二年十二月五日、第三回天王戦決勝を、羽生善治四段と戦うことになりました。羽生四段との公式戦は、過去三戦して二勝一敗。 (中略)  決...