棋士のエピソード

棋士のエピソード

「あのね、ぼく独身だということをひと言しゃべってくれませんか。それと神戸元町に道場を持っているということも宣伝しといてくださいよ」

近代将棋1983年11月号、能智映さんの「呑んで書く 書いて呑む」より。  一方の淡路君も前年度に続いての連続昇段だった。  これで神戸組のA級棋士は4人になった。名人を含めて11人のA級棋士のうちの4つを奪ったのである。しかも、ほかにA級...
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「内藤さん、あなた将棋にうつつをぬかしとらんで、しっかり歌も唄うて」

近代将棋1983年11月号、能智映さんの「呑んで書く 書いて呑む」より。  またことしの王位戦4局目の話にもどる。こんどは”脇役”の中原さんの話ではなく、”主役”の内藤さんのおもしろおかしい座談だ。この人は、勝ったときより、負けたときのほう...
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中原誠十段(当時)「うへー、こりゃ見たくない!」

近代将棋1983年11月号、能智映さんの「呑んで書く 書いて呑む」より。  いま、わたしの手元には王位戦のスクラップがある。ページを繰っていくと、中原誠現十段が着流しで下駄をつっかけ、大きなボストンバッグを手に去っていくうしろ姿の写真につき...
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対局後の「終電で帰るのに悪手なし」

近代将棋1983年3月号、金井厚さんの第6回若獅子戦2回戦〔島朗四段-大野八一雄四段〕観戦記「強くなった島四段」より。  大野は、碁、麻雀、酒のうち、一つは捨てろと師匠からいわれたそうだ。修行のさまたげになってはいけないという親心である。そ...
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奨励会で10連勝する特効薬

近代将棋1982年2月号、木屋太二さんの米長邦雄棋王-小島一宏アマ五段(角落)観戦記「勝利を呼んだ米長玉」より。  米長棋王の内弟子、林葉直子ちゃんがこのほど奨励会で4級へ昇級した。棋王がうれしそうにいう。 「昇級したら何が欲しいときいたん...