絶妙手

絶妙手

杉本昌隆四段(当時)の魔法のような振り飛車の捌き

将棋世界1994年9月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 in 関西将棋会館」より。  7月21日に行われた全日プロから一局紹介しよう。有吉九段-杉本四段の対戦となったが、この二人の対局となると予想されるのが、四間飛車-居飛穴。どちら...
絶妙手

「序盤のエジソン」を体現した田中寅彦八段(当時)の絶妙手

将棋世界1989年4月号、「B級1組順位戦」より。  勝った方が即昇級という大一番、田中寅-石田戦は、田中が得意の飛車先不突き矢倉から、アッと驚く新手を出して快勝した。  1図は、歩の交換こそ行われているものの、まだ駒組みの段階と思える局面...
絶妙手

将棋史に残る名手・絶妙手(江戸時代編)

将棋世界1987年7月号、内藤國雄九段の「自在流スラスラ上達塾」より。  さて、今回は史上に残る名手というものを取り上げてみたい。  歌でいえば懐メロの名曲といった所であろうか。 <宗看魚釣りの一局>  4図は伊藤看寿(手前側)対大橋宗与の...
絶妙手

郷田真隆四段(当時)の格調の高い名手

将棋マガジン1991年5月号、「公式棋戦の動き 棋聖戦」より。  このところの棋聖戦は、若手の活躍が目立っている。具体的に名を出せば屋敷伸之。納得していただけたと思う。  郷田四段も、期待される一人である。  前期、挑戦者決定戦まで駒を進め...
絶妙手

「将棋指しは、なにがあろうと、勝ってさえいれば仕合わせな人種である。負けては、女性にもてても、金をもうけても、子供が生まれても、名声を得ても、おもしろくない」

将棋マガジン1991年2月号、河口俊彦六段(当時)の「対局日誌」より。  A級順位戦の、谷川-真部戦はとっておきの一局。 (中略)  ▲6一飛と打って金取り。誰もが△5二銀と受けると思った。 21図からの指し手 ▲4六馬△4一飛成▲4三桂(...