観戦記

観戦記

中村修八段(当時)「第2局と第3局の間で、二世が誕生する。そこで羽生王位は復活する」

将棋世界1997年11月号、高林譲司さんの第38期王位戦七番勝負第5局〔佐藤康光八段-羽生善治王位〕観戦記「決断の瞬間」より。  羽生善治王位と佐藤康光八段。竜王戦で3期連続、ため息が出るような激闘を演じてくれた二人だ。今期王位戦七番勝負は...
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「ライバルの証明ともいえる現象だろうが、佐藤にとっては思いもよらぬ困った役回りになったというところか」

将棋世界1997年10月号、沼春雄六段(当時)の第38期王位戦七番勝負第4局〔羽生善治王位-佐藤康光八段〕観戦記「羽生、復活の証明」より。  羽生善治王位に佐藤康光八段が挑戦する第38期王位戦七番勝負第4局は福岡県大牟田市の料亭「新みなと」...
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「なんだ、お前はまだうなぎをぶらさげていたのか。わしは店の前に捨てて来たぞ」

将棋世界1997年7月号、沼春雄六段(当時)の第55期名人戦第4局〔羽生善治名人-谷川浩司竜王〕観戦記「積極策奏功」より。  昔の話だが、一休禅師が小僧さんを連れて歩いていた時、道端でうなぎの焼けるいい匂いがして来た。  一休禅師は目を細め...
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「タテ歩取りの場合実際に歩を取ることは少ないのにこの名があるのはおかしいのではないか、と以前疑問が出された」

将棋世界1997年4月号、沼春雄六段(当時)の第46期王将戦七番勝負第4局〔羽生善治王将-谷川浩司竜王〕観戦記「羽生、復活の防衛劇」より。  なお横歩取りは3四の歩を横から取ってしまうのでこの名前がつけられているが、タテ歩取りの場合実際に歩...
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中村修八段(当時)「ありがとう聞いてくれて」

将棋世界1997年7月号、中村修八段(当時)の第55期名人戦第3局〔谷川浩司竜王-羽生善治名人〕観戦記「積極策奏功」より。  谷川竜王の▲2五歩の突き出しから△7五歩の仕掛けに▲6八玉が好手だった。  それまでは早めに▲2九飛と引く実戦例が...