観戦記

観戦記

村山聖五段(当時)の初優勝

近代将棋1991年1月号、甲斐栄次さんの第13回若獅子戦決勝〔村山聖五段-佐藤康光五段〕観戦記「栄冠は村山に」より。  いよいよ決勝戦である。  若き精鋭13名が青春のエネルギーをたぎらせ、一年間にわたり熱闘をくりひろげてきた。その総決算が...
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佐藤康光五段(当時)「まあまあ」

近代将棋1990年12月号、木屋太二さんの第13回若獅子戦準決勝〔佐藤康光五段-阿部隆五段〕観戦記「兄弟弟子の闘い」より。  対局室。オヤッと思ったのは阿部が上座に座り駒箱をあけたこと。クラスは佐藤がC1、阿部がC2。佐藤が先輩を立てた。こ...
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一晩で合計100曲歌った村山聖五段と中川大輔四段と畠山鎮四段

近代将棋1990年7月号、池崎和記さんの第13回若獅子戦2回戦〔畠山成幸四段-村山聖五段〕観戦記「ライバル決戦」より。 ●村山五段がケガをしたらしい。 ▲ケガ? ●アパートの階段で足をすべらせたらしいんだ、夜中に。 ■危ないなァ。で、ケガの...
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戦慄の愛のムチ

将棋世界1990年10月号、田丸昇七段(当時)の第31期王位戦七番勝負第4局観戦記「冷静な若武者、谷川前進流を的確に迎撃」より。  夕方になると対局室にひょっこりあらわれる学生服の少年がいた。あまり見ない顔である。あとで聞いたら、関西の奨励...
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先崎学四段(当時)「森内にとっての羽生は、昔は太陽であった。この世界、四段と初段は社長とヒラの様なものである。あまりの輝きと口惜しさでとても直視できない」

将棋世界1989年8月号、先崎学四段(当時)の第8回早指し新鋭戦(テレビ東京)決勝〔森内俊之四段-羽生善治五段〕観戦記「早指し世界一決定戦」より。 「今一番強いのは誰かねえ」  ある日、将棋連盟の記者室に、うるさ型の若手棋士が数人集まり、こ...