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「報道陣がいなくなってガランとした控え室では弟弟子が顔をクシャクシャにして泣き笑いの表情を見せていた」」

将棋世界1979年12月号、能智映さん(三社連合記者)の「米長ついに王位を握る ―王位戦七番勝負をふり返って―」より。 この王位戦に闘志をたぎらせていた米長邦雄棋王が、10月13日深夜、ついに王位を獲得した。45年の七段時代、11期王位戦で...
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今の時代では信じられない王位戦の風景

将棋世界1979年9月号、能智映さん(三社連合記者)の「王位戦はじまる」より。 前年に引き続いて、中原誠王位が金沢で第1局をものにした。挑戦者は前期の大山康晴十五世名人に代わって米長邦雄棋王。手の解説は別にあるのでさけるが、7月17、18日...
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「控室を出ると、エレベータ前の老人席のはしで、先崎君が頭をかかえ込んでいた」

昨日の話の続き。将棋世界1999年9月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 終わりまで見せてもらい、対局室に行くと、青野九段が、信じられないポカをやっていた。そして、先崎七段も妙手を食らって色をうしなっていた。その瞬間を見ていた...
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人に見せたくなるほどの絶妙な手順

将棋世界1999年9月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 トップクラスの将棋は、ほとんど「横歩取り」か「角換わり」である。ところが先日C級2組の順位戦を見ていて気がついたのだが「横歩取り」は指されてなかった。 どうしてだろう。...
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森下卓八段(当時)「この期に及んで、というのがいかにも羽生さんらしい」

将棋世界1999年10月号、巻頭グラビア「羽生善治、夏の陣第一弾はストレート防衛」より。「終わってみれば、いつの間にか羽生さんが勝っている。強さを感じさせないぐらい強い」 第4局終局後、大盤解説場で森下卓八段と前田祐司七段が口をそろえて言っ...