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昭和6年の神楽坂の風景と将棋

10年振りに開けたダンボールに、色川武大さんの「怪しい来客簿 (文春文庫)」が入っていた。12年前に買ってそのままになっていた本だ。 どういうふうに面白かったかをうまく説明できないのだが、読んでみると非常に面白かった。 「怪しい来客簿」の本...
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大山康晴十五世名人と塚田正夫九段と七條兼三氏

湯川博士さんの一手劇場―将棋巷談、「詰みますか」より。 大山康晴十五世名人と塚田正夫九段が、七條兼三氏へ謝りに行った時の詳細な話。 (湯川博士さんのご厚意により、「詰みますか」の全文を掲載させていただきます) ----- 上野駅公園口から出...
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27年前の天才少女対決

1983年4月の女流王将戦三番勝負は、高校生になったばかりの林葉直子女流王将に中学2年の中井広恵女流二段が挑戦するというものだった。 「高校1年の女流タイトル保持者に中学2年の天才少女が挑戦」ともなれば、現在でも大ニュースになるが、当時も空...
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小説の中の将棋を使った表現

10年ぶりに開けたダンボールには、阿刀田高さんの「花の図鑑(上)(下)」も入っていた。 私は大学時代からの阿刀田高ファンであり、奇妙な味の短編小説が中心だった中期までの著作は全て読んだと思う。 「花の図鑑」はその中期の頃の長編作品で、ジャン...
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続・大阪の姐御

2週間前の記事で話題になった、「大阪の姐御」と呼ばれている鹿野圭生女流初段。 今日は、多方面の切り口から、その得難いキャラクターを追ってみたい。 ----- 近代将棋1998年6月号、船戸陽子女流初段(当時)の女流棋士自戦記「さりとて、春。...