随筆

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美空ひばり「私の楽団にはね、将棋の好きな人が多いんですよ。内藤さん一度教えてやって下さい」

将棋世界1989年10月号、内藤國雄九段の「懸賞詰将棋&エッセイ」より。  塚田泰明八段と順位戦を指した翌朝、連盟のテレビで美空ひばりの死を知った。  ひばりはどんな歌でも歌える人であったが、哀調を帯びた歌に天下一品の味があった。  かつて...
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NHKで放送された棋士の忘年会

将棋世界1971年7月号、海野謙三さんの随筆「印象に残った将棋放送」より。  去る4月末日で私はNHKを退学したが、実はすでに3年前に卒業していたのである。私はNHKに入学してドラマや演芸の勉強をしたこともあるが、20数年間、放送番組として...
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留置場の中で役に立った内藤國雄九段の随筆

近代将棋1989年10月号、団鬼六さんの「鬼六面白巷談 関西びいき」より。  それと関西人の持つアイロニーの面白さが私の関西びいきの一つになっている。先月号に書いたと思うが、美空ひばりは将棋が強い、と私に教えてくれた関西系の暴力団員は将棋も...
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「貴方を見ていると勤勉という言葉は罪悪だと思えてくる」

将棋世界1997年10月号、先崎学六段(当時)の連載エッセイ「先崎学の気楽にいこう」より。  竜王戦で、ついに近藤君が負けた。松本、行方と、得意のいい加減な中飛車(これは褒め言葉である)で連破したところまでは良かったが、佐藤康光君には通用し...
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神谷広志六段(当時)の歯に衣着せぬスタジオジブリ作品評論

将棋世界1997年1月号、神谷広志六段(当時)の「待ったが許されるならば……」より。  一昨年浜松に越して依頼、歯磨きと散歩がささやかな楽しみというきわめて退屈な毎日を送っている。  当然ここに改めて書く程の面白い体験などとは無縁。どうすれ...