自戦記

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谷川浩司竜王(当時)「結局、50手目で研究が外れた私が勝ち、66手目まで研究通りに進んだ森下六段が負ける、という結果となった」

将棋世界1992年2月号、谷川浩司竜王(当時)の第4期竜王戦七番勝負第5局〔対 森下卓六段〕自戦記「研究の功罪」より。  対局場に向かう日、昼食の後。  家で将棋盤に向かうことなど何日ぶりだろうか、と考えながら、駒を並べる。  研究をしてお...
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羽生善治棋王(当時)の複雑な心境

将棋世界1991年9月号、羽生善治棋王(当時)の連載自戦記〔第39期王座戦本戦トーナメント 対 中原誠名人〕「恐ろしい攻め」より。  5月は1局と対局も少なかったのですが、6月は5局、間隔が短いと勝つにしても負けるにしても勢いがつきやすいの...
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米長邦雄王将(当時)「最善手はどちらか。私は八王子の羽生善治邸へ出掛けて行って教えを請うた」

将棋世界1991年5月号、米長邦雄王将(当時)の連載自戦記〔第40期王将戦七番勝負第3局 対 南芳一棋王〕「温故知新」より。  近年、将棋の戦術が大きく変容を遂げているということであるが、ここらで昨今の流れをまとめてみたいと思う。  かつて...
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羽生善治棋王(当時)「家に帰って所司五段の『横歩取りガイドⅡ』を見ました」

将棋世界1991年5月号、羽生善治棋王(当時)の連載自戦記〔第24回早指し戦決勝 対 加藤一二三九段〕「33手目の敗着」より。  今回は早指し戦の決勝、加藤一二三九段との一戦を見ていただきます。  私にとって早指し戦の決勝は初めての進出です...
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羽生善治前竜王(当時)無冠返上の一局の自戦記「知らぬが仏」

将棋マガジン1991年6月号、羽生善治棋王(当時)の第16期棋王戦〔羽生善治前竜王-南芳一棋王・王将〕第4局自戦記「知らぬが仏」より。  1月29日、棋王戦挑戦者決定戦。  久しぶりに満足のいく内容で勝つことが出来て挑戦権を獲得した。  調...