観戦記

観戦記

両対局者が朝食を食べながら指されたタイトル戦

将棋世界1984年5月号、共同通信の高井慶三さんの第9期棋王戦第4局〔森安秀光八段-米長邦雄棋王〕観戦記「米長3-1で防衛”三冠王”揺るがず」より。  第1局の京都を皮切りに、広島、新潟を転戦した棋王戦は、約1ヵ月ぶりに舞台を東京へと移した...
観戦記

団鬼六さんが見た先崎学四段(当時)

近代将棋1988年2月号、団鬼六さんのアマプロ勝ち抜き戦〔先崎学四段-西山実アマ〕観戦記「秀才は天才に勝てず」より。  先崎四段は私の家でこれまで本誌のアマプロ戦、3局を戦いました。私の家が彼にとって方角がいいのか、彼はそのいずれにも快勝し...
観戦記

羽生善治六冠(当時)のスーパー俗筋にしか見えなかった鮮やかな決め手

将棋世界1995年5月号、中野隆義さんの第20期棋王戦第3局〔森下卓八段-羽生善治棋王〕観戦記「真空の刃」より。  定刻の5分前。駒の積み重なりをさらさらと解き、ピシリと羽生が所定の位置に王を据えるのを待って森下が5九に玉を発止と打ちつけた...
観戦記

渡辺明六段(当時)の竜王戦第1局

近代将棋2005年1月号、相崎修司さんの第17期竜王戦第1局〔渡辺明六段-森内俊之竜王〕の観戦記『挑戦者の「余裕」竜王の「気負い」』より。 この対局はソウルで行われた。 10月18日  9時半、対局場の新羅ホテルをバスで出発する。  まず向...
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先崎学少年

近代将棋1988年2月号、炬口勝弘さんのアマプロ勝ち抜き戦〔先崎学四段-金子義之アマ五段〕観戦記「三度目の決戦」より。  先崎君に初めて会ったのは、今からもう8年も前になる。昭和54年の秋、奨励会入会試験の受験生、たしか47人だったと思うが...