随筆

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丸山忠久九段が軽井沢に住んでいた頃

将棋世界2003年6月号、丸山忠久棋王(当時)の「一手啓上」より。  私は現在、長野県の軽井沢に住んでいる。実戦研究や情報収集には東京にいるほうが便利だが、自然に囲まれた静かな環境でじっくりと将棋に向き合うことも、自分には必要だと考えたから...
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原田泰夫九段の話を生で聞いているような気分になれる随筆

将棋世界1982年10月号、原田泰夫八段(当時)の「観戦記の周辺 独自の将棋談を書く」より。 気分の転換、調整  対局前には対局気分を整える、勝ちたい、好局を作りたい、新手を指したい、あと味のいい対局でありたいと思う。指導対局の場合は、平手...
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藤井猛竜王(当時)「はい。終わってから電話したら”(見ていて)心臓が破れるかと思った”と言っていました」

将棋世界2001年3月号、山田史生さんの巻頭随筆「心臓が破れそう」より。  20世紀最後の大勝負、藤井竜王対羽生五冠の竜王戦七番勝負。この観戦記を書くために第1局(上海)、第6局(山形県天童市)、第7局(神奈川県秦野市)を現地で見た。フリー...
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羽生善治名人(当時)「気持ちを高める時間だった。それが結果として9分35秒必要だったということでしょう」

将棋世界2001年6月号、NHKアナウンサーの村上信夫さんのエッセイ「9分35秒の実況中継」より。  時間にして、9分35秒。その間、対局室には、息をするのも唾を飲むのも憚られるような空気が流れていた。  平成9年の第55期名人戦は、平成の...
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「君は強いんだってね。羽生さんがそう言ってましたよ」

将棋世界2001年8月号、山野美容芸術短期大学教授の中原英臣さんのエッセイ「羽生五冠、丸山名人との不思議な御縁」より。  私は将棋には詳しくないのですが、自分でも不思議だと思うくらい将棋の世界とは御縁があるようです。私は羽生五冠の就位式には...